講師:霜越 隼人 氏(株式会社スポーツエンターテイメントアソシエイツ 代表取締役社長)
今回で三回目となる「TerraDemy2008」は数々のスポーツウェブサイトを手掛けている、株式会社スポーツエンターエイメントアソシエイツ代表取締役社長の霜越隼人氏をお招きし「Jリーグ公認ファンサイト“J’s GOAL”の運営-月間2億ページビューの秘密-」と題し、スポーツウェブサイトの運営方法を語っていただきました。
今回はスポーツウェブサイトについてということもあり、某Jリーグクラブ広報担当者、スポーツ関連会社の方からグラフィックデザイナー、ITコンサルティング会社に勤務されている方などにご参加いただきました。
J’s GOALは各Jリーグクラブからのリリースをアップしたり、集客方法のアイデアを各クラブへ提案したりと相互協力を図ることで各Jクラブの観客動員を増やしていこうという目的のもと運営されています。
そしてそのコンセプトは・・・
(1)Jリーグの楽しさ、素晴らしさの表現
(2)凝縮されたパワー
(3)どこよりも速い速報に代表される、圧倒的なパワー
(4)斬新なイマジネーション真摯なメッセージング
の4つに代表されます。
今や月間2億ページビューという巨大な数字を叩き出してはいるが、立ち上げた当初は人手不足で大変だったことやNTTと共同で運営していたというあまり知られていない情報も飛び出しました。しかし、「Quality-Volume-Fresh」の3原則を忘れず、熱意を持ち続けてきたことが月間2億ページビュー、ユニークユーザー500万人(見込み)というサイトへと成長していきました。
また「J’s GOAL」は「Jリーグ公式サイトができないテストマーケティングがサイト上で行える」ということがあります。過去にも2004年のナビスコカップ決勝「浦和レッズvs FC東京」の試合のゴール裏サポーターを90分生中継する(試合の映像はフジテレビが放送)という試みも実施されました。この試みはサイトを見ていたファンに大きな反響があり、今でも「もう一度やってくれ」という書き込みがあるほどです。
参加者からは「ログの分析はどのくらいしているのか?」、「今後の事業展開について」など具体的な質問も挙げられました。霜越氏は“今後の事業展開について”という質問に対して、「今まで貯まっている過去の映像をどうビジネスモデルとして組んでサイト上で展開するかがカギであり、今後実施していきたいと考えていることである」と述べました。